長岡市 除雪機の注意点を販売店スタッフが徹底解説!安全に除雪するポイント 大島鉄工所
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新潟の冬、雪が降ると雪かきに追われる日々がやってきます。
朝早く起きて除雪、職場で除雪、疲れて帰ってきて、また除雪……。
そんな厳しい雪国の生活の救世主が除雪機です!除雪機があると、大変な除雪作業も簡単に!時間も体力も負担が減って、雪国での生活を助けてくれます。
しかし、雪国の暮らしを快適にしてくれる便利な機械でも、使い方を一歩間違えると大きな事故の原因になることも。
そこで!この記事では除雪機を使うときの注意点について、Honda Snow Shop認定店の有限会社大島鉄工所、大島店長が詳しく解説します。守ってほしい基本的なポイントのほか、安全に使うためのアドバイスもお伝えするので、ぜひご一読ください。
当店では、ホンダ除雪機の購入・修理・点検など、各種相談を承っております。気になることがありましたら、公式LINEにて気軽にご相談ください。
除雪機の使用時に事故を起こさないよう、新潟県からも注意喚起の情報が出されています。まずは必ず守ってほしい、基本的な注意ポイントを見ていきましょう。
・雪や氷が詰まった際は必ずエンジンを停止してから確認する
・手を内部に入れない
・安全機能(デッドマンクラッチ)を無効化しない
・周囲に人や物が確認できるときは使用しない
・換気の悪い場所でエンジンをかけたままにしない
・除雪作業中だけではなく、移動中や収納時も気を抜かない
除雪機に雪や氷が詰まった場合は、絶対にエンジンが動いている状態で確認してはいけません。エンジンをかけたまま詰まった雪や氷を取り除こうとしたところ、突然刃が動き出して大ケガを負う事故も実際に発生しています。
「雪が詰まって除雪機の刃が動かない」という状況になったときは、必ずエンジンを停止させてから確認することが、安全作業の基本です。
除雪機の内部に詰まった雪や氷は、必ず専用の雪かき棒で取り除きましょう。「刃が回転していないから大丈夫」と手を使って取り除こうとすると、手指を負傷する事故につながります。
ホンダの除雪機の場合は、専用の雪かき棒が機械に付属しているので、ぜひ活用してください。
安全機能(デッドマンクラッチ)は、命を守るために重要な役割を果たすものです。
ホンダの除雪機は通常、ハンドルのレバーを握っている間だけ動作する仕組みになっています。レバーを握ったり離したりする操作が面倒だからといって、紐やバンドで固定すると安全機能が無効になり、除雪機が正常に停止しません。
この安全機能を無効化してしまったことで、日本全国で大きな事故も起きています。
・転倒したときに停止せず、除雪機にひかれた
・止まりたいときにすぐ停止せず、回転している刃に巻き込まれる
・後進時に除雪機と壁の間に挟まれた
どれも最悪の場合は死亡事故になる可能性があるため、安全機能(デッドマンクラッチ)は絶対に無効化してはいけません。
除雪作業を始める前に、必ず周囲の安全確認をすることが重要です。なぜなら回転している除雪機の刃に巻き込んでしまう可能性があるからです。特に歩行者や子どもがいないか、十分に確認しましょう。
除雪機は雪だけでなく、雪の下にある小石も一緒に飛ばしてしまうことがあります。雪と共に小石が飛んで近くにある車の窓ガラスを割ってしまったり、人にケガさせてしまったりする可能性はゼロではありません。
また、消雪用のホースが積雪によって埋まっていて、誤って除雪機に巻き込んでしまったという相談も寄せられます。目で見て確認できるものだけではなく、雪の下に埋まっている可能性のあるものにも留意して作業すると、より安全です。
車庫や物置など換気の悪い場所で除雪機のエンジンをかけたままにすると、一酸化炭素中毒を起こす危険があります。一酸化炭素は無味無臭のため、気付かぬうちに具合が悪くなることもあるのです。
車庫や物置などの出入り口を開けてエンジンをかけるなど、換気できる状態で作業するようにしましょう。除雪作業中だけではなく、移動中や収納時も気を抜かない除雪機の事故は作業中だけでなく、移動時や収納時にも起こる可能性があります。特に後進時は、除雪機と建物の間に挟まれるリスクが高くなるため、気を抜かずに操作しましょう。
また、除雪作業するときは足元が悪くなります。つまずいたり、滑ったりして転倒しないよう、慎重に作業することが重要です。
除雪作業は必ず2人以上で行うようにしましょう。一人で作業すると、万が一の事故や緊急事態が発生した際に対応の遅れにつながります。
2人以上いれば、除雪機の操作をする人と周囲の確認をする人に役割分担でき、より安全な作業が可能です。
除雪機の使用後は、刃の部分に付着した雪を取り除いておきましょう。雪が付いたまま放置すると凍結して刃が動かなくなり、翌朝の作業に支障が出る場合があるからです。
雪かき棒を使って雪を取り除くほか、水をかけて雪を溶かしておくなどの一手間があるとスムーズな除雪作業につながります。
ホンダの除雪機には、燃料の供給を停止するレバー(燃料コック)が装備されています。本来は使用の都度、レバーを動かして燃料を除雪機に送るのが正しい使用方法です。しかし、作業終了時にレバーを元に戻すのを忘れてしまうこともあるでしょう。
日々の作業でレバーの操作を忘れていた場合でも、降雪量が少なく、除雪機を使わない期間が続きそうなときは、燃料の供給を止める方向へレバーを動かしておいてください。
燃料コックの位置や形状は機種によって異なります。
ある日、朝起きたら除雪機がなくなっていたという事例もあります。「大きな機械だし、誰かが持っていくはずはないだろう」と過信せず、しっかりとした盗難対策が必要です。
盗難対策の一例には、下記のようなものがあります。
・ホンダの盗難補償制度に加入する
・シャッター付きの車庫で保管する
・チェーンで固定する
・防犯カメラを設置する
このように複数の盗難対策が大切です。
除雪機の盗難が起こる理由のひとつに、カギの形が2種類程度しかないことが挙げられます。メーカーによっても異なりますが、ホンダの除雪機の場合、所有している除雪機のカギを抜いて保管していたとしても、別の除雪機のカギを使ってエンジンをかけることができる可能性があるのです。
あくまでも除雪機のカギはエンジン始動用で、自動車のようにセキュリティー機能は付いていません。そのため、カギを抜いておけば安心というわけではないので注意しましょう。
ほとんどの除雪機の燃料はガソリンを使用します。ガソリンは時間とともに劣化する性質があるので、シーズン内に使い切り、翌年に持ち越さないようにしましょう。
古いガソリンを除雪機に使用すると、目詰まりを起こしてエンジントラブルになったり、内部部品の破損につながったりする可能性があります。
一度入れたガソリンは、エンストするまで使い切るのがおすすめです。
安心して除雪機を使うために、シーズン前の定期点検をしましょう。雪が降り出してからだと混み合い、お待たせする時間も発生するため、毎年10~11月頃の点検がおすすめです。
多くの場合、雪が溶けた春から秋までエンジンを始動させないため、バッテリー上がりや故障に気付かないことがあります。除雪機の使用をスタートするタイミングは雪が積もってからなので、どの家庭・会社も一緒です。いざ雪が積もってから動かそうと思ったら「何らかの理由でエンジンがかからない」と焦ってしまう方も多くいらっしゃいます。
シーズン前に点検しておけば、こうしたトラブルにあらかじめ対処しておくことができます。シーズン途中のトラブルや事故を防ぎ、安心・安全に使っていくために、プロによる点検を受けるようにしましょう。
大島鉄工所では、除雪機の定期点検を実施しています。エンジンの点検に加えて、バッテリーの点検・充電も行い、不具合がないか確認します。毎年10~11月頃、予約をしたうえでの定期点検がおすすめです。
定期点検のご相談、ご予約は大島鉄工所の公式LINEから受け付けています。気軽にお問い合わせください。
除雪機は、盗難を防ぐためにシャッター付きの車庫などに保管するようにしましょう。シャッター付きの置き場がない場合は、チェーンで除雪機を固定し、カギをかけておくのも有効です。
除雪機そのものが高額ですので、万が一に備えて盗難補償に加入しておくと、より安心です。
雪が降り、いざ使おうと思ったらバッテリーが上がっていたというケースはよく起こります。バッテリーが上がったら充電するか、交換するなどの対処が必要です。
しかし、バッテリーではなく、エンジンやほかの箇所で不具合が起きている場合もあります。自己判断での対処が、別のトラブルを起こすこともあるため、プロへの相談が確実です。
雪が降ってからトラブルを起こさないように、プロによる点検をシーズン前に受けておくのが安心・安全に使うためのコツです。
エンジンがかからない原因として、下記が挙げられます。
・燃料の入れすぎ、もしくは少なすぎている
・バッテリーが上がっている
・入っている燃料が古い
・燃料を流すレバーが閉じている
・内部部品で詰まりを起こしている
・エンジン始動の手順を誤っている
除雪機の操作ミスの可能性もありますが、事前の点検をしていればシーズン前に気付き、対処できるものがほとんどです。定期点検が毎年の習慣にできるといいですね。
除雪作業中に突然、刃が回転しなくなることがあります。その原因のひとつとして、除雪機内部の安全ボルトが折れてしまうことが挙げられます。
たとえば、除雪機の刃が道路の縁石などに引っかかるといった場合です。固いものに当たった際は、無理に刃が回らないように中に入っているボルトが切れて空回りする構造になっています。
もし安全ボルトが折れた場合は、自分で交換が可能です。必ずエンジンを停止させてからボルトとナットで固定する作業をすると、再び刃が回転するようになります。
作業に必要な部品と工具、固定方法の詳細は動画で解説していますので、あわせてご覧ください。
まず、単純に雪道で除雪機がハマっているだけなのか状況を見極めましょう。場合によってはタイヤ(キャタピラの円盤)が空回りする不具合の可能性もあります。
スタックしたときの対処方法は、ホンダの解説動画を参考にご覧ください。ゆっくりと後進しながらスタックから抜け出す方法と、スコップ等でスロープをつくってから脱出を試みる方法が紹介されています。
みなさん、雪が降ったときの保険として除雪機を購入されています。いざ雪が降ったときに「除雪機が動かない」という状況では困ってしまうのではないでしょうか。
万全な状態で除雪機を動かせるよう、シーズン前の点検をしっかりしておくことをおすすめしています。急なトラブルがあると慌てたり急いだりして事故につながる可能性があり、落ち着いて作業するためにも点検が重要です。
除雪機は基本的な注意点を守っていただければ、とても便利で生活が楽になる道具です。注意点は取扱説明書にも書かれていますので、必ずよく読んで自己流な使い方は避けて事故・ケガが起こらないようにしていきましょう。
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